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なまはげ風太秋田県男鹿市

秋田県のほぼ中央部に位置する、日本海に突き出た男鹿半島。中央部には休火山である寒風山がそびえ、周囲の海岸線は断崖絶壁が続いています。付け根にはかつて日本で2番目に大きい湖だった八郎潟が広がっています。その大半を占める男鹿市は県内漁獲量の多くを占める水産業と、稲作、花き・梨・メロンの栽培などの農業が盛んな地域。また全国的に有名な民俗行事「なまはげ」が伝承されているほか、黒白縞模様の灯台で有名な入道崎、水鏡の絶景が広がる鵜ノ崎海岸など風光明媚なスポットが点在しています。

2023年4月に運転を開始した風の杜おが風力発電所は、半島北部の北浦地区に初めて建てられた風力発電所です。1基で出力4,200kWという設備能力は当社最大であり、同クラスのものは県内で3例目となります。2015年から風況調査を開始。環境影響評価手続きを完了した後、北浦相川地区、牧野地区、安全寺地区で説明会を開きました。用地となる山林を所有していた方が環境問題や温暖化に関心が高かったこと、環境アセスメントの調査内容を丁寧に説明したことから合意形成が進み、発電所の建設を受け入れていただきました。

地域貢献の視点から事業資金のうち1億円については、市民ファンドへの出資を募集。今回は地元の希望者がしっかり機会が得られるように、県民枠と全国枠を半分ずつ設けて実施し、全体で281名の皆さんに出資していただきました。また、愛称について地元の小学生に募集し、「なまはげ風太」が選ばれました。

28 なまはげ風太
発電所名:
風の杜おが風力発電所
事業主体:
株式会社風の杜おが
運転開始:
2023年4月
出資者数:
281名
設備能力:
4,200kW×1基
風車機器:
ローター直径115m ハブ高 89m
エネルコン社製

秋田県男鹿市男鹿中山町下芋ノ沢