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風の杜いしかり発電所北海道石狩市

日本海に面して海岸線が長く、一年を通じて強い風が吹く札幌市北郊の石狩市。とりわけ小樽市にまたがる国際貿易港の石狩湾新港付近は風況に恵まれていることから、多くの風車が立ち並んでいます。当社は全国から多くの皆さんに建設資金を出資していただき、2005年春に石狩湾新港地区の石狩放水路沿いに「かぜるちゃん」「かりんぷう」を建設、その後2008年12月に「かなみ」、2018年12月に「レラくる」を建設しました。そのうち、「かりんぷう」については、2021年11月に不具合のためやむなく事業を中止いたしましたが、その思いを受け継ぐ形で2022年 3月に石狩湾新港地区においては11基目の風車である「風の杜いしかり発電所」の運転を開始しました。

本プロジェクトでは、発電所の建設資金をSDGsグリーンローンとして調達しました。具体的には当社が策定したグリーンローンフレームワークを、第三者評価機関である株式会社格付投資情報センター(R&I)が国や資本市場で認められた各種原則等への適合性について審査。CO2排出削減量の目標と実績、事業採算性、環境負荷、地域社会の賛同・協力が得られていることから、信頼できるグリーン投資としてセカンドオピニオンを取得したことを踏まえ、北海道銀行とグリーンローン型融資契約を締結したものです。これと併せて市民出資を募り、多くの皆さんに出資していただきました。SDGsを具現化した持続可能な社会を実現するには、多くの投融資が必要とされています。当社は今後もさまざまな資金調達方法を駆使しながら再生可能エネルギーの普及・拡大に努め、脱炭素社会の形成に貢献していきます。

※グリーンローン型融資契約……資金の使いみちが環境改善につながる事業に限定さして融資されるサスティナブルファイナンス

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発電所名:
風の杜いしかり発電所
事業主体:
株式会社 風の杜いしかり
運転開始:
2022年3月
設備能力:
1,650 kW×1基
風車機器:
ローター直径92m ハブ高84.5m
ENERCON 社製

北海道石狩市新港中央3丁目520-45