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夢風(ゆめかぜ)秋田県にかほ市

南に鳥海山、西に日本海を臨む、秋田県にかほ市。沿岸部や鳥海山北麓に広がる仁賀保高原は風況に恵まれ、多くの風力発電所が立っています。2012年4月、芹田(せりだ)岬の丘に、メーカーも機種も同じ2基の風力発電所が運転を開始しました。前者は生活クラブ・首都圏4単協(東京・神奈川・埼玉・千葉)が出資した一般社団法人グリーンファンド秋田の「夢風(ゆめかぜ)」、後者は大手外食チェーンのワタミ(株)が出資した一般社団法人このうら市民風力発電の「風民(ふーみん)」です。ともに市民風車の理念に賛同し、当社との共同事業の形で初めて風力発電事業に進出しました。

にかほ市に暮らす人々にとって、鳥海山の秀麗な姿は郷土の誇りでもあります。このため市では風力発電施設の建設促進と環境保全との両立を図るため、発電規模が100kW以上の風力発電設備を対象にガイドラインを策定。住宅等までの距離、騒音、振動、低周波音、電波障害、景観等について基準を設けています。この施行は風車建設の着工後でしたが、当社は海沿いに用地を確保し、市および芹田地区の皆さんの積極的なご賛同のもと建設を始めました。当社はこれからも地域の活性化に貢献するため、風車の健全な運転に取り組んでまいります。

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発電所名:
にかほ北風力発電所
事業主体:
一般社団法人グリーンファンド秋田
運転開始:
2012年4月
設備能力:
1,990kW×1基
風車機器:
ローター直径80m ハブ高80m
日立製作所/富士重工業製

秋田県にかほ市芹田字門脇139-1