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「はまかぜ」ちゃん北海道
枝幸郡浜頓別町
北海道最北の宗谷地方。浜頓別(はまとんべつ)は稚内から南東へ約90km行った、オホーツク海に面した小さな町です。基幹産業は漁業と酪農で、5年かけて育つ帆立貝は旨味が濃厚、冷涼な気候のもとストレスなく育てられた乳牛のミルクは青草の香りがします。また、北オホーツク道立自然公園の中心地・ベニヤ原生花園では湿地植物や高山植物が同時に楽しめ、グリーンツーリズム観光が盛ん。汽水湖のクッチャロ湖には約290種もの野鳥が飛来し、ラムサール条約の保護区に指定されています。2001年9月、この地に日本初の市民風車「はまかぜ」が誕生しました。
建設地の選定は難航しましたが、市民風車を建てたいという鈴木の熱意に賛同した自治体、地元の方々、また当時同じ場所で建設を予定していたトーメンパワージャパン(現(株)ユーラスエナジーホールディングス)の協力を得て、地元の方の土地と旧国鉄 天北線線路用地だった町有地を借りることができました。発電開始以来、設備利用率27~28%前後をキープしており、全国的にも優秀な風車です。並び立つユーラスエナジーの4基とともにオホーツクの風を受けて風車は回り続け、浜頓別の風景に溶け込んでいます。
ベニヤ原生花園
冷涼な気候で育てられた乳牛

[「はまかぜ」ちゃん]
正式名称:市民風力発電所・浜頓別
事業主体:株式会社浜頓別市民風力発電
運転開始:2001年9月
出資者数:217名
設備能力:990kW×1基
風車機器:ローター直径54m ハブ高60m
Bonus(現Siemens)社製
01 「はまかぜ」ちゃん
北海道枝幸郡浜頓別町字ブタウス201-1